まずは加湿器の種類をチェック

一言で「加湿器」と言っても、実は大きく分けて5つの種類があるのをご存知ですか？
蒸気をどのような仕組みで放出するかという加湿方式に違いがあるんです。それぞれメリットとデメリットがあるので、まずは自分のスタイルにあった加湿方式を知ることが大切です。

ライフスタイルに合わせた加湿方式を選びましょう

スチーム式加湿器

ヒーターで蒸気を発生させるスチーム式加湿器

スチーム式加湿器はヒーターを使ってタンクに入った水を熱し、蒸気を発生させる方式です。お湯を沸かした時の湯気やスチームアイロンの蒸気と同じ仕組みですね。

メリット

このスチーム式の最大のメリットは加湿スピードが早いこと。乾燥が特に気になる部屋や場所にオススメです。
また、水を煮沸して蒸気を発生させるるため殺菌効果も期待できますので、衛生面を気にする人にはオススメの方式です。医療機関の待合室でも重宝すること間違いなし！

デメリット

デメリットはランニングコストです。「加熱」という特性上、どうしても多くの電力を必要とするので、電気代を気にする人は消費電力をしっかりとチェックしておきましょう。
また、蒸気が煮沸されて噴出されるので、噴出口周辺も高温になりやすく、取り扱いを間違えるとヤケドなどのリスクも。
小さいお子さんやワンちゃん、猫ちゃんと一緒に暮らしている場合は安定しつつ手の届かない場所に設置するなどの工夫が必要です。

気化式加湿器

自然な加湿ができる気化式加湿器

気化式加湿器はタンクに加湿フィルターを搭載し、自然の水分気化を促して加湿させる方式です。濡れタオルを部屋に置いたり、洗濯物を部屋干ししたときに湿度が上がる原理と同じなので、より自然に近い加湿方式と言えそうです。

メリット

気化式加湿器の最大のメリットはなんといっても自然に近い形で加湿ができること。ランニングコストもスチーム式に比べて安いのも嬉しいですよね。
そして熱を使わないのでヤケドなどのリスクはありません。赤ちゃんやペットと暮らしていても安心して使うことができますよ！

デメリット

デメリットは加湿速度が挙げられます。熱を使わないのでどうしても「じっくり」「じわじわ」と加湿することになるので、スピードは他の方式に比べると劣ります。ファンを使ってフィルターに送風することで加湿スピードを補っているモデルもありますので要チェック。
また、お手入れをさぼるとカビが発生する場合もあるので、こまめなお掃除が大切です。

超音波式加湿器

超音波でミストを発生させる超音波式加湿器

超音波式加湿器は、超音波を使い水タンクに微振動を起こすことで、水を霧状にし空間へ放出する方式です。ラインナップが豊富なのも特徴。デザイン性が優れたモデルから、安価なモデルまで数多くの超音波加湿器が存在しており、最もスタンダードな加湿方式といえそうです。

メリット

超音波式加湿器はミストで加湿するので、合わせてアロマオイルをセットしてアロマディフューザーとして使えるモデルが多いことが最大のメリットです。潤いに加えて香りでも癒し効果を得られます！
超音波式も熱を使わないのでランニングコストが安いのも嬉しいポイントです。

デメリット

デメリットはミストによって設置場所の床を濡らしてしまう場合があること。電化製品の周りなどでは使用しないようにしましょう。
また、気化式加湿器と同じように、こまめなお掃除が必要。熱を使わないので雑菌の温床にならないように気をつけてください。

ハイブリット方式加湿器 気化+熱

気化式のデメリットを補った加熱+気化のハイブリット方式加湿器

こちらは気化式の加湿方式に熱を加えたハイブリット方式です。加湿フィルター部分を自然気化させるのではなく、温風を加えることでさらに気化を促し、加湿スピードをあげています。

メリット

こちらのハイブリット方式は気化式加湿器のデメリットである加湿スピードを補っている点が最大のメリット。
また、温風を使いながらもスチーム式のように噴出口が熱くならないので安全性も考えられています。

デメリット

デメリットは純粋な気化式に比べるとランニングコストが少し上がってしまうこと。やはり熱を使う分どうしても避けられないコストといえるので、このコストを割り切れるかどうかが選ぶポイントといえそうです。

ハイブリット方式加湿器 超音波+熱

超音波に熱を加えたハイブリット方式加湿器

こちらのハイブリット方式は超音波方式に熱を加えることで加湿スピードをあげた方式です。本体に搭載されたヒーターを用いて温めながらミストを噴出します。

メリット

超音波式に比べて加湿の効率がよいのが最大のメリット。より早く、広い範囲で加湿したい場合などで選択肢に入ってくる方式です。

デメリット

熱を加えるといってもスチーム式のように水を煮沸しているわけではないので、お手入れを怠ると雑菌が発生しやすくなるので、こまめなお手入れは必須です。

使用シーンに合わせた加湿器の選び方

加湿器を選ぶ上で重視したいポイントは機能面とデザイン性。
加湿したい部屋の大きさに対応しているかどうか、加湿器のタンク容量は十分か、アロマを使いたいかどうかは外せないチェックポイントです。
また、加湿器はデザイン性が高いモデルが豊富。お部屋に出しっぱなしで使用するという特性上、使用する空間にあったオシャレなモデルを選びたいところです。

加湿器を選ぶポイント！

適用畳数をチェック

使う場所の広さと構造を確認し、加湿器の適用畳数に対応しているかを確認しましょう。
狭い部屋で大容量加湿器を使うと電気代が無駄になるどころか結露やカビの発生原因を作ってしまいますし、広い場所に小さい加湿器を使っても加湿効果を感じにくくなってしまいます。
適応畳数は各モデルのスペック表に、鉄骨・木造・プレハブなど部屋の構造別に記載されているのでチェックしておきましょう。
複数の場所で使用したい場合は、適用畳数は広い部屋に合わせつつ、湿度の調整機能がついているモデルを選ぶとよいでしょう。

使いやすさとお手入れのしやすさ

乾燥した季節には欠かせない加湿器。その使用頻度の高さから、使いやすさやお手入れのしやすさは重要なポイントです。
加湿器は、エアコンやヒーターのようにスイッチを入れればOKというわけではなく、どうしても「給水」という作業が必要になります。タンク容量が大きければ、一度の給水で運転できる時間が長くなり、一番の手間である給水回数を減らすことができます。
逆に使用頻度が少ない場合は小さめのタンクがオススメ。小さいタンクで都度水を使い切れば、古い水が残らないのでカビの繁殖を防げます。
給水は蓋を開けずに上から注げるモデルも多数あるので給水方式も自分に合った使いやすいものを選びましょう。

また、気化式や超音波式の加湿器は特に雑菌が発生しやすくなるので、どこまで分解して洗えるか、お手入れのしやすさも確認してみてください。

香りという癒し効果をプラスできる「アロマ」

加湿しながらお気に入りの香りも楽しめるアロマ対応のモデルもあります。
潤いだけでなく、お好みの香りでお部屋を満たせば、さらに癒される空間になること間違いなし！
対応モデルは超音波式加湿器がほとんどですが、仕様に関しては各社違いがあるので、どんなアロマが使えるか確認しておきましょう。

使用する空間に合ったデザインの加湿器を

加湿器は部屋に出しっぱなっしにして使う家電なので、デザイン性は重要なポイントです。
各メーカーも他の家電よりデザインに力を入れている傾向があり、かわいらしいモデルからクールなモデルまで揃っています。
インテリアにマッチしたデザインもよし、お部屋のアクセントになるデザインもよし、使用シーンに合ったデザインの加湿器を見つけましょう！

オススメ11選

プラスマイナスゼロ スチーム式加湿器 XQK-Z210

日本を代表するデザイン家電ブランド、プラスマイナスゼロのスチーム式加湿器。
植木鉢のようなプロダクトデザインなので、どっしりと安定しています。スチーム式でありながらもアロマオイルに対応しており、内蔵されたアロマポットにお好みのアロマを入れて吹出口に装着するだけというカンタン仕様。スチーム式が持つしっかりとした加湿力に香りもプラスできますよ。
タンク容量は2L、適用畳数は木造で6畳、プレハブで10畳となっています。

YAMAZEN スチーム式加湿器 KS-J24

YAMAZENから発売されているスチーム加湿器は「KS-J24」コンパクトサイズながらもパワフルな加湿力が魅力。本体サイズは幅19.5×奥行20×高さ28.5cmのコンパクトサイズながらも、木造約8.5畳、プレハブ約14畳まで対応しています。
電源ケーブルにはマグネットプラグを採用し、小さなお子さまやペットにも配慮された設計になっているのが嬉しいポイント。
タンク容量は2.4Lで5時間連続運転が可能となっています。

BALMUDA 気化式加湿器 Rain ERN-1100

オシャレ家電ブランドBALMUDAが発売している加湿器はタンクレス構造が新しい「The Rain ERN-1100」。
鮮やかに輝く有機ELディスプレイをめがけて水を注げる斬新な構造。上から植木鉢に水を注ぐように給水ができるので使い勝手がバツグン。給水タンクは搭載しておらず、注がれた水は給水ボウルに溜まる構造。ボウルは洗剤で丸洗いが可能なので清潔を保てます。
タンク容量は4.2L、適用畳数はプレハブ洋室で17畳となっています。

Panasonic 気化式加湿器 ナノイー搭載 FE-KXS05-T

Panasonicからは独自のイオン「ナノイー」搭載の気化式加湿器FE-KXS05-Tがオススメ。
加湿にナノイーをプラスすることで、お肌の水分量は約2倍、お肌へのうるおいスピードは約3倍のスピードアップを実現しています！「お急ぎモード」を搭載しており、ファンを高速回転させることで加湿スピードをアップすることもでき、気化式の弱点に対応しています。タンク容量は4.2L、適用畳数は木造で8.5畳、鉄骨14畳となっています。

北欧の森 自然気化式加湿器 Forest

こちらの加湿器は電気を使わない気化式加湿器！ミゾを施された特殊繊維シートにより、水がシート表面に保持されやすいのが特徴。より水分を多く蒸散させます。加湿能力はコップ1杯の自然蒸発量のおよそ30倍。(温度25℃湿度40％時/コップ径φ59㎜)
メインの加湿器というよりオフィスデスクやベッドサイドなどでサブ加湿器として重宝しそうです。
かわいらしいデザインと透明なウォーターボトルから上がる気泡がとってもオシャレですよ！

cado 超音波式加湿器 STEM 630i

cadoから登場の長い吹出口が特徴的な「STEM 630i」は、抜群の加湿効率や優れたデザイン性が魅力的！Wi-Fiにも対応しており、外出先からの室内の温度・湿度の確認や操作が可能。内部乾燥モードも追加され、メンテナンスもより簡単になっています。清潔なマイクロミストが常に心地よい潤いを与えてくれそう。

kamome 超音波式加湿器 TWKK-301

カラフルなカラーリングとスクエアデザインが目を引くkamomeの超音波加湿器「TWKK-1301CP」。
上から給水ができるので、毎日の使い勝手が抜群。パーツも細かく分解できるので隅々まで清潔に保てるのもGood！コンパクトでかわいいデザインなのでどんな場所にもフィットしてくれそう。また、アロマトレーがついているので、お好みの香りをミストにのせてくれます！水タンクは2.4L、適用畳数は木造5畳、プレハブ8畳となっています。

BRUNO 超音波式加湿器 POT MIST BOE078

多くのオシャレな生活家電を送り出しているBRUNOからは2段階で吹出口の長さを変えられるかわいい超音波加湿器「POT MIST BOE078」がオススメ。
給水は上から、フタをしたままで行えるという使いやすさと、衛生的な抗菌使用のタンクも魅力的です。タンクに水と一緒にアロマウォーターやオイルを入れれば、アロマディフューザーとしても使えますよ！

Stadler Form 超音波式加湿器 Anton

スイス生まれのデザイン家電ブランドStadler Formの超音波式加湿器Antonは、カルキ除去カートリッジと銀イオンフィルタを配したシルバーキューブというフィルタを搭載。超音波式加湿器のデメリットである「衛生面」という課題にしっかりと応えたモデルになっています！こちらもアロマディフューザーとしても使えます！
水タンクは2.5L、適用床面積は16㎡となっています。

Dainichi ハイブリット方式加湿器 気化+熱 HD-RX919

気化式に加熱を加えたハイブリット方式を採用したこちらの「HD-RX919」は2つの方式を湿度に応じて自動で切り替える仕様になっており、電気代の無駄を抑えてくれるお財布に優しい加湿器。トレイやフィルターはもちろん、アタッチメント部分も抗菌化されていて清潔に使えます。
水タンクは6.3L、適用畳数は木造14.5畳、プレハブ24畳と広いお部屋にオススメのモデルです。

Stadler Form ハイブリット方式加湿器 超音波+熱 Eva

こちらのハイブリット加湿器Evaは超音波方式に加熱を加えたタイプ。床上140cmの高さまでミストが舞う、パワフルなハイブリッド式加湿器です。
スイスのブランドらしい洗練されたデザインと、シンプルなディスプレイ表示がとてもオシャレ！魅せる家電として見えるところに置きたくなる加湿器です。
タンク容量は6.3L、適用床面積は約26㎡/41㎥となっております。

乾燥を防いで健康的に！オシャレな加湿器オススメ10選まとめ

乾燥した季節にオススメできる様々な加湿器をまとめてご紹介しました！
加湿器は家電の中でも豊富なラインナップを誇るジャンルのひとつなので、どれを選んでいいか迷ってしまいますよね。使いたい部屋の広さやシーンをしっかりと確認し、加湿方式を間違えないことが良い加湿器選びの第一歩。
この記事を参考に、あなたにピッタリの加湿器を探してみてくださいね。